一般のガラリは、逆S字型のエリミネーターを重ねた構造になっています。しかし、その形では、暴風雨の時に雨水がエリミネーターの間を通り抜け、建物のなかに浸入してしまうという難点があります。そこで「WAVEY」は細かな凸凹をもつエリミネーターを波形にし、さらに縦型にしました。これで暴風雨の時の水切りをほぼ完璧に行なえます。
「WAVEY」は風がスムーズに流れるように、波形に設計されています。そのため同風速の場合の空気通過抵抗は一般のガラリに比べて1/4に抑えることができます。さらにエリミネーターに旋された凸凹が騒音の発生を極力少なくするよう配置されています。そのため一般のガラリと違い、自己発生音がほとんどありません。
今や建造物には機能性はもちろんのこと、デザイン性も求められています。そのなかで外壁開口部は排気の都合上、建造物には必要不可欠なものですが、大きすぎると美観を損ねてしまいます。そこで「WAVEY」はコンパクト化に注目、従来のガラリの1/2という大きさにしました。さらに建物の大きさによってフレキシブルにサイズを変えることができ、設計の幅を広げます。
構造物は構造壁の面積が大きいほど耐震性が向上します。外壁開口部はいわば建物の穴、地震の時には開口部に相当の圧力がかかるため、大きすぎるととても危険です。「WAVEY」はそれらの危険性を考え開口部の縮小を実現、災害対策の一環としてお役に立てると考えています。
高速防水ガラリ | |
開口率 | 50% |
ガラリ重量(1m²) | 38kg |
最大使用面風速 | 5.0m/s (騒音発生のため) |
使用面風速推奨値 | 4.5m/s |
圧力損失 | 60Pa (at 4.5m/s) |
抵抗係数(面風速に対して) | 5.5 |
発生騒音 | 61dB (at 500×500 4.5m/s) |
ウェービーは、縦型羽根で防水性が優れております。
下図は、AMCA水切り試験及び、台風時水切り比較データ郡テストです。
ウェービーは、流線型の羽根のため、通風抵抗が小さいです。
下図が示すように、抵抗係数が小さい事は、低圧力損失となり、動力低減・省エネに貢献します。
また、面風速を早く設定することでガラリ面積が小さくできます。
また、面風速の上限で使用した場合でも発生騒音をおさえられます。
●処理風量はかわらずガラリ面積が小さくなり、ガラリ製品自身のコストダウンが可能。
●外壁の開口部が小さくなり、建物の耐震性が向上する。
●音漏れが少なくなり、建物の遮音性能が向上する。
●ガラリに接続するダクト・チャンバーが小さくなり、メンテスペース・デッドスペースが少なくなる。
●雨が振りかかる面積が小さく、漏水の危険性が小さくなる。
●既存ガラリとの入替えで、処理風量が飛躍的に増える。
縦型ガラリ“ウェービー”では通風速度を
ガラリ正面面積(開口w×開口h)より
求めています。
(有効開口率を用いず選定する)
右図で正面面積S=w×hであり、
面風速 V(m/s)は処理風量Q(㎥/h)とすると
V=Q/(w×h×3600)
より得られる。
縦型ガラリ“ウェービー”では面風速
V<4.5m/s(最大推奨風速)で選定します。
*有効開口率を使って選定する場合、縦型ガラリ
“ウェービー”の通過風速の最大許容量は9m/sとなります。